東武東上線「東武練馬駅」南口から 30 秒。ほぼ駅前にある「春日」は、居酒屋放浪を趣味とする輩からも、人気を博していいて、沿線随一の大衆割烹居酒屋といっても過言ではない。
実は、僕はこの「春日」でインターバルはあったが、3年弱バイトをしていたのである。当時は古びた居酒屋然とした、北区十条の「斉藤酒場」風情の佇まいだったが、およそ 25 年前にビルに立て替えて、現在に至っている。
店内は左手にカウンター9席、テーブルは4人席2卓と6人席2卓。奥の座敷は 60 人ほど座れ、大宴会にも対応できる。
またメニューは 100 種類ほどあり、店主自ら築地に出向いて、新鮮なものを目利きして仕入れたものばかり。刺身、焼き物、揚げ物、天ぷらなどなど、大体食べつくしたが、どれも文句なしの美味しさで、なおかつリーズナブルなのだ。ビール、サワー各種、地酒約 15 種類、焼酎7種類ほどで、その日の気分に合う酒が必ずある。
とりあえず撮影用に、「刺身盛り」、「銀だらの照焼」、「東寺揚げ ( 具は松茸・ゆば・サーモン・アスパラ ) 」をチョイスしたけど、どれをいただいてもはずれがないので、その他の料理も楽しんでもらいたい。
僕はここの料理を食べて、和食の知識を充実させ、また舌が肥えていった。 主人のたけしさん、板長のしんちゃん、サブ板のかりやん、まるで金のなかった学生時代、「春日」の皆さんにはホントにお世話になった。バイトがオフの日でも、仲間と飲みに行き、当時 200円だったか、早く酔えるので、芋焼酎の「白波」ばかり飲んでいた。それも、つまみをこっそりご馳走になっていたのだ。そうそう、当時板長をやっていた大隈さんという人が、この店の2階で「ツミキ」というパブを経営している。2次会でカラオケをやりたくなったら、ぜひ訪ねてもらいたい。
また「春日」は冬場の鍋もいい、特に「つみれ鍋」がたまらないのだ。 7時過ぎにフロアーは満杯になるので、お早めにどうぞ。
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この日の「刺身盛り」はイサキ・鳥貝・マグロの中トロで 2600 円。当日の仕入れ具合によって値段は変わるが 2000 円から 2500 円が平均とのこと。 | 脂ののった「銀ダラ照焼」(¥ 650 )と「松茸・サーモン・ゆばの東寺揚げ」(¥ 650 )。店主の素材を選ぶ確かな目と丁寧な手仕事が光る。 |
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バイト時代から 30 年近く時は流れたが、店に顔を出せば一瞬にして当時の思い出が蘇り、話も尽きない。店主のたけしさん、板長のしんちゃんと。 | 19 時を過ぎるあたりから店内は活気づく。酔客の笑い声とにぎわいが耳に心地いい。 |