
“汁だく”でいただく「元祖地鶏親子丼」
JR 神田駅北口から右手に曲がると、高架下に鶏料理専門の「伊勢」が現れる。昼時は「親子丼」 1 品で勝負し、すこぶる賑わっている。店内へ赴くと、
「大盛りにしますか? お吸い物つけますか?」
の掛け声。1階はカウンター6席ほどで、すぐに満杯になり2階に通されることも。厨房左手では、ひたすら玉子を割る作業を続ける店員、真ん中には主に注文取りとご飯を盛る係り、右手には親子丼を作る職人、という役割分担になっているようだ。
座って僅か2分弱で親子丼が運ばれるので、忙しい輩にはありがたい。ちょいと平たいお椀の蓋を開けると、真ん中に彩りと香りの三つ葉、そしてトロトロの玉子にほんのり味つけされた鶏。熱々を一口頬張ると、ほどよい甘み、塩加減、ご飯にひたひたのツユ、好みだが、僕はこの“汁だく”がたまらない。合間に、ピリッと辛口な漬物をつまむと、また食欲が加速するのだ。
テーブルの能書きには「どんぶりのふたを軽く開け、七味唐辛子を少々、三つ葉のまわりにさっとふりかけ、 1 度ふたを閉めて蒸し、そのまま約3〜5秒おいてもう 1 度ふたを開け」とある。この店は何回も通っているが、能書きの通り試したことがなかったので、その通りやってみると、何が変わったのかわからないが、確かに一味変貌するような気がするのだ。
夜は鶏料理を肴に酒を1杯というスタイルらしいが、この時間帯は、正直まだ訪れたことがない。いずれ挑戦しようと思っている。![]() |
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トロトロ玉子が身上の「元祖地鶏親子丼」(¥680)。大盛り、お吸い物付は100円増しとなる。一度来店すると割引券がもらえるサービスもある。 | 注文をさばく職人たちの動きには無駄がない。店内で食べる時間がない場合は、持ち帰り(¥730、大盛り¥830)も出来るので利用してみては。 |
JR神田駅北口隣
営業時間:
月〜金 17:30〜22:30(売り切れ次第終了・夜の部は親子丼なし)
★シチュエーションPOINT
「急ぎの昼飯、スピードチャージ!」