インド式カレーのなかに和風テイストが見え隠れ
「インド風のカレー屋さんで、どこか美味しいお店知りませんか?」
と、仕事柄質問をされることがよくある。そんなとき、決まって紹介するのが湯島の“デリー”と、この高田馬場“夢民”の両店である。
その理由は、“デリー”にピンとこなかった人は“夢民”にはまり、“夢民”にシックリこなかった人は、ほぼ“デリー”に満足する傾向を知ったからだ。
“夢民”に出会ったのは、カレーの食べ歩きに気合いを入れ始めた頃だった。今でこそ、天井の高いパステル調のオシャレな内外装になったけど、この諏訪通りに移る前は、明治通り沿いにあり、カウンターに6人座れば目一杯の店内は、まさにウナギの寝床。開店前から行列が絶えず、店内にも並ぶのだが、カレーが待ち遠しい輩は、カウンターでトロトロ食べている客に「早く食い終われ!」と言わんばかりの熱い視線を投げかけていた。僕もその一人である。
とにかくここのカレーはめっぽう旨い。カレー粉を独自のブレンドで自家製したそのソースは、サラサラな口当たりで、様々な香辛料は見事に融合されてどれも突出せず、通常でもちょいと辛口だが、塩加減の按配も見事で、小麦粉を使わないインド式カレーと謳っているが、どこか和風のテイストが見え隠れする代物である。メニューはチキン、ポーク、ビーフ、エビなどを基本に、トマト、ホウレン草、玉子、野菜などのトッピングも好みでチョイス、辛さも自由に選べる。過去に 30 倍を食べている客を見かけたが、僕はマキシム 10 倍がいいとこ。普段は4〜5倍で満足している。
また玉葱、米などの食材にも気を使ってくれているのだ。
ご夫婦が執念でこしらえたカレーライス、一口食べたらもう病みつき、明日も必ず食いたくなるはず。
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ほうれん草、卵、トマトの「ポパイカレー」(¥ 750 )。ふわふわのスクランブルエッグがアクセントになっている。 | 店主の高村夫妻は毎年生産農家を訪れ、その目で確かめた食材を使用している。 |
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サービスでもらえるコーヒーキャンディ。かつてはコーヒーも出していた名残りだそうだ。 | 店内はカウンター席のみ。順番待ちのための椅子も用意されている。 |
JR・東京メトロ東西線・西武新宿線高田馬場駅早稲田口より徒歩15分
URL:http://www.mumin.jp/
11:30〜14:30/
18:00〜20:30
(土)
11:30〜14:30/18:00〜20:00
★シチュエーションPOINT
「残業疲れを吹き飛ばせ!」
